オリオン大星雲(M42・Ｍ43）、ハートレー第２彗星

　星の写真は、いろいろな条件が重ならなければ撮れない。今は、月あかりがなく、絶好の撮影チャンス。……晴れていれば。そして、今は晴れている。

　家の隣の茶畑のあたりは、街灯がとぎれ、若干暗い。家の前で空を見上げてもほとんど星は見えないが、茶畑まで歩くと、星が見える。よし、撮影だ！

　くりちゃんが寝た後、ＳＸＷ赤道儀とカメラをかつぎ、茶畑脇に。北極星はちょうどマンションに隠れてみえないので、大雑把にセッティング。今回は天体望遠鏡は持ってきていない。

　まずはプレアデス星団。赤道儀に付属のSTAR-BOOKで検索、導入ボタンを押す。赤道儀が動き、鏡筒バンドに取り付けたカメラがプレアデス星団の方を向く。いい感じ。ファインダーを覗くと、ばっちり中央にはいっている。撮影。うまく撮れたと思っていたが、ピントが甘く、いい写真が撮れていなかった。プレアデス星団（すばる）はまた次やね。

　冬の星座といえばオリオン座。

　わかりやすいように星座の線を入れてみた。

黄色い線が、冬の大三角形。左がこいぬ座のプロキオン、下がおおいぬ座のシリウス、そして上がオリオン座のペテルギウス。

　ちなみに、三角形の中がいっかくじゅう座、オリオン座の下がうさぎ座、オリオン座の右、途中で切れているのがエリダヌス座。

　よく見ると、右下から雲がせまっている。画面下方は、道路や街灯の灯りで明るい。電線が入ったが、これはしょうがない。

　オリオン座のベルトの3つ星の下に、縦にならんだ3つの星がある。この中に、有名なオリオン大星雲がある。

　赤道儀で導入！

　おお！　キットレンズの望遠250ミリだけで、こんなに綺麗に撮れた！　オリオン座大星雲・Ｍ42と、すぐ左隣りで星をとりかこんでいるＭ43がちゃんと写っている！　感動！　といっても、若干画像を加工してるけどね（6枚合成、レベル補正、トーンカーブ調整後トリミング）。

　続いて、ハートレー第２彗星にチャレンジ。ＳＴＡＲ-ＢＯＯＫにはすでにデータを入れてある。検索後、導入ボタンをポチッ。

　遠慮がちな音をたてて赤道儀が動きだす。ふたご座方面にしばらく動いて止まった。赤道儀にとりつけたカメラは、明るい星のない暗闇を向いている。ここでいいのだろうか。肉眼では何も見えない。とりあえず何枚か撮っておこう。

　途中から、カメラのレンズが結露で曇り始め、撮った写真がすべてぼんやりぼけぼけした感じになってしまった。撤収。これは、夜露対策、本格的に考えなければ。

　家に帰り、写真の確認。オリオン大星雲の映りに大満足。そしてハートレー第２彗星は……

　おぉ！　ちゃんと中心に写っている！　中央のぼんやりした感じのやつ。ＳＸＷ赤道儀、愛い奴よ。きちんと真ん中に導入してくれてるやんけ。

　中央部分をアップにして若干加工してみた。　う～。

　もっと暗くて星が沢山見えるところで撮れば、すごく綺麗に撮れるだろうな。

　観音平みたいなところにまた行きて～。

　まぁ、それでも、自宅わきでこれだけ撮れたことには大満足。

　よし、どんどん写真撮るぞ。そのまえに、結露なんとかしなきゃな。

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