久々の月とピントあわせ用バーティノフマスク

　1月後半、だんだん細くなって、先日新月をむかえたお月さま。また、夕方の空に帰ってきた。

　細い月。本当は、観測期の終わった木星がこのすぐ下側にある。今日は、木星と月が接近する日なのだが、残念ながら木星は雲に隠れて見えなかった。

　月はEosKissX4の250mmズームレンズで撮るので問題はないのだが、メシエ天体を撮っているEos20Dは、改造してあるためにピントあわせに苦労している。ファインダーをのぞいても、赤外カットフィルターのせいで、星が点像にならない。ライブビュー機能もないので、ファインダーのぼんやりした像であたりをつけて、何枚かためし撮りをしてピント位置を決めているが、液晶モニターが小さいこともあり、失敗も多い。

　そこで、先日、竹串をつかって十字線キャップを作ってみた。

とりあえず、なので、方眼紙をつかったいいかげんなもの。もし、いい感じなら、いつもの内径12センチのお菓子造り用粉ふるい（ダイソー製）を使ってきちんと作ろう。

で、シリウスを撮ってみた。

光の線（光条）がでている。この線が、一番細く長くなったところがジャスピン。ところが！　パソコンのモニタで見ると一目瞭然だが、Eos20Dの小さいモニタでは、違いがよくわからない。赤外カットフィルタのせいで、モニタに映る画像は、赤かぶりしていて、コントラストも低いので、この光のスジがよく見えないのだ。

　もっと条件のいい状態なら有効なのだろうが、いつもの撮影条件ではシリウスの明るさですらあまり光条がでないことも要因だろう。今の赤外カットフィルターを、光害カットフィルタに変えたら効果がありそうだ。

　さらに、ピントをあわせるためのグッズに、バーティノフマスクというものがある。光のスジの位置で、ピントが前か後ろかわかるすぐれもの。ネットでパターンをダウンロードし、カッターで穴を切り取れば比較的簡単に自作できるのだが、そんなに高くなかったので、ケンドリック社という会社がつくったものを買ってしまった。

早速装着。シリウスを撮影しようと、ベランダへ出た。残念ながら、ちょうど電線の影。そこから出るのを待っているうち、だんだん雲が広がって、ついには一面雲におおわれた。

　残念。撮影できず。

　またあらためてレポートします。

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