いっこう神話-うしかい座-
祝日。今日も阪神―オリックスのオープン戦を見て過ごしてしまった。先発能見くん、今年もいけそう。今成があいかわらずいい。アライさんをはずしてサード今成、ファースト新外人ゴメス。ゴメスが活躍してくれればこの形が理想。アライさん、代打で出て内野ゴロ。続く代打の関本はタイムリーヒット。アライさん、やっぱりダメ。福留もさっぱり。ホームランを打ったマートン、タイムリーの大和、シーズンにはいってもたのんまっせ!
昨日の写真。
明るい星がちゃんと赤く写っていないのでわかりにくかったかもしれない。星座線をひくとこんな感じ。
真ん中のUの字が印象的。この写真の主役は、真ん中のかんむり座とその右側のうしかい座。明るい一等星はアークトゥルス。本当はもっと赤いが、うまく写せなかった(泣。
今回はうしかい座を解説。星座絵はこんな感じ。
一応ちゃんと人の形になってる気がする。
星座の目印はアークトゥルス。全天に21ある一等星のうちのひとつなので、見つけやすい。北斗七星のひしゃくの柄の部分のカーブをそのままのばしていくと、このアークトゥルスにたどりつく。そのままのばすとおとめ座のスピカに達する。これを「春の大曲線」という。ちょうど2年前にも同じ解説をしていた(笑。
で、このおっさんは誰なのか。諸説あるなか、いっこう神話では巨人アトラスの説を採用。なぜならば、オリジナルのアトラス説、まさにほんまかいな、という吉本新喜劇ばりの話だからだ(笑。なぜアトラスが牛飼いとして天に上がったか。その部分は不明らしい。そこは創作でおぎなおう。
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(はぁ、かなぁんなぁ。わての所属するティタン族が、ゼウスのオリュンポス神族に負けてもうたから、こうやって天を担ぐ仕事、ず~っとやってなあかんようになってもうた。しんどいなぁ。あっ、誰か来よった)
巨人アトラスが天を担ぎながらつぶやいているところに、ひとりのちゃらい青年が走ってきた。
「ちーっす。わし、ヘラクレスいいまんねん。いろいろあって、ちょっと妖精のところの金のリンゴを取りに行かんとあかんのですわ。ほいでね、なんか助けたじいさんに『アトラスいうでっかい人が力になってくれるはずや』と言われたんですわ。あんた、アトラスはん?」
(これはチャンス!)アトラスは微笑んだ。
「せや。わてがアトラスや。ええで、ほしたら、わてがリンゴ取って来るさかい、その間わてにかわって天をもっといてくれるか?」
「いいすよ~。余裕っす。ほなお願いしますわ」
ヘラクレスは、アトラスにかわって天を担いだ。そのときのアトラスのにやりとほくそ笑んだ一瞬を見逃さなかった。(はっは~ん、このおっさん、なにかたくらみよるな)アトラスは妖精の村に走っていった。
しばらくして、金のリンゴを持ったアトラスが帰ってきた。そして天を担ぐヘラクレスに言った。「このリンゴ、どっか届けるんやろ?わてが届けてきたるわ。もうちょっと持っといて」
(このおっさん、このまま逃げる気やな。そうはいくかい)
「ありがとう。せやけど、ちょっと待ってーな。あんな、なんか担ぎ方が悪いんか、腰めっさ痛いねん。アトラスはんも腰いたかったやろ?」
「そんなことあるかい! わて、どこも痛うないで。」
「ほんま? それはすごいで! さすがや。持ち方のコツとかあるんやろうなぁ。アトラスはんはそんなん意識せず自然とやってはる。職人やね。職人というよりも、もはやアーチストやね」
「ほ、ほうか? アーチストかぁ。ま、まぁな。ほしたら特別に教えたろ。持ち方いうか、ひざの使い方にコツがあるんや。教えたろか? ちょっとかわってみっ」
ヘラクレスはアトラスから金のリンゴを受け取り、天を担ぐ仕事をアトラスにかわった。
「ここをこうやってな、右のひざが左のひざのうしろの……おい! なんや、どこ行くんや」
「すんまへん。やっぱりアトラスはんの方がうまいわ。ほな、わしが金のリンゴを届けにいくんで、天を担ぐ仕事、よろしくお願いしま~~す」
「コラ、まて、おい、まてよ~~! お~~~~~~~い、お……行ってもうた~~」
(はぁ。あかんなぁ。つらいなぁ。いっそ石にでもなりたいなぁ)
その後、ペルセウスの持つメデューサの首により願いどおり石になったアトラス。それを見たゼウス、
「あかんやろ。石になったら、もうそれは働いとるとは言えへん。このアトラス、もっと働かせたろ。そうや。天の牛の世話させたろ。牛はおれへんけど(笑。牛がいない牛飼い(爆笑。ティタン族の巨人にぴったりや。
と、いうことで、石になったアトラスは再び命をふきこまれ、うしかい座としてかつて自分が担いでいた天に上がったのだった。
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Comments
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このストーリーも吉本新喜劇ですね。
今回のストーリーは関西弁が妙にマッチしていて
とっても楽しめました。
いい夢見れそうです。
Posted by: 道端小石 | March 22, 2014 12:51 AM
相変わらずおもろいなぁ。。
牛はおれへんけど(笑)
うまいこと、アトラスを天にあげてうしかい座にした話にしたなぁ。さすがいっこうさん。
出版の折にはイラストは五月女ケイ子かしりあがり寿で。
Posted by: まるこう | March 22, 2014 09:07 AM
そういえば、うしかい座って近くにも牛がいないですよねぇ。
牛がいない牛飼い(笑) なるほど(笑)
かつて自分が担いでいた天に上がった・・・うまいですねぇ。
神話って、なんかややこしくて読まないんですが、いっこう神話だけは楽しみにしてますよ。
Posted by: おりおん | March 22, 2014 10:05 AM
わたしゃ元の神話自体知らないので、なるほどなぁって読んでしまってますよ(笑)
いっこうさんの神話でだいぶ星座が詳しくなりました。
今度、彼女とデートの時に話してあげようと思います(笑)
※上京の件、メールさせてもらいました。
Posted by: 山口のじぃ | March 22, 2014 02:46 PM
>道端小石さん
関西弁のいいところは、人と人との距離感が近く感じるところですね。それと、困ったりしても、なんかコミカルで、深刻に感じないですよね(笑。
楽しんでもらえて嬉しいです。
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>まるこう氏
なんか、あやふやな部分って、勝手にアレンジできておもろいっす。あやふやじゃない部分も勝手にアレンジしてますが(笑。五月女ケイ子、しりあがり寿、いいですねぇ。くりちゃん的には五月女ケイ子の方がいいらしいですが、私はまるこう氏にお願いしようかと思ってます(笑。
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>おりおんさん
そうなんですよ、登場人物が多すぎて、ごちゃごちゃしてるんですよね。いっそのこと、すべてゼウスとヘーラーの夫婦漫才なら楽なのに(笑。
うしかい座はおおくま、こぐまを追ううしかい、とあったりしますが、まじで牛がいません(笑。牛のいないうしかい。なんのこっちゃですよね。
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>山口のじぃさま
いやいや、今回の話、前半は元の神話どおりなんですよ。アホですよね~。お父さんが子供に語れる、そして彼氏が彼女に語れる、さらに、山口のじぃさまがお姉ちゃんに語れる(笑、そんな神話を目標にします(笑。
メール、いただきました。歓迎会、ということで、にぎやかにやりたいですね。
Posted by: 阪神ファンいっこう | March 22, 2014 08:59 PM
今成こわい。なぜかマエケンに強い。
あとルーキー梅野はいいね。彼が正捕手に育てば阪神は手ごわい。
でもシーズンは藤井がマスクなんだろうね。
あ、鶴岡かな? せっかく獲ったんだしね。
また若者をあっさりコンバートして潰さないようにしてね。
Posted by: 広島ファン | March 23, 2014 02:39 PM
>広島ファンさん
今成、めっちゃいいですわ~。今年の一押し。どうせなら、上本をサードにコンバート、今成は外野でよかったんじゃない?って思ってます。福留、アライ兄弟は代打。梅野もいいですな。このあたりの成長が楽しみです。鶴岡は苦手横浜からいなくなるだけで十分なので、別に使わなくってもいいです(笑。
Posted by: 阪神ファンいっこう | March 23, 2014 09:00 PM