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March 11, 2014

月と木星接近写真の作成法

 朝起きると、目が覚めるような青空。しまった。早起きして撮影に行けばよかった。2時前に一度起きたのだが、仕事に支障があるといやなので平日はやめておこう、と思ったのがいけなかった。撮れる時に撮る。それが正解だったな。さて、今日はどうしよう(笑。

 昨日の月と木星のランデブー写真、作成法を教えて~、なおえり(夫)さんからリクエストがあったので、さっそく紹介(笑。三日月くらいだと普通に撮っても大丈夫だが、半月より明るくなると明るさに差がありすぎて厳しい。そこで画像処理で対応。

 まずは、月に露出をあわせた写真と、木星に露出をあわせた写真を撮影。

 月に露出をあわせた写真。161mm、 ISO200、F5.6、1/500秒。木星は写っていない。

Img_1586_2

 続いて、木星に露出を合わせた写真。161mm、ISO200、F5.6、0.7秒。木星、地球照が写っている。

Img_1584

 Photoshopでこの2枚を重ね、位置をあわせる。レイヤー1の透明度を50%にして重ねればOK。ずらしたら透明度を100%に戻す。

Img_1584_04

 それぞれの画像を処理。まず、月に露出をあわせたほう(レイヤー1)。

 シャープをかけたり、レベルを調整したり、トーンカーブをS字にしたりする。このあたりは、通常の月の写真の処理と同じ。 月の部分をズーム!

Img_1586_05

 ↑この月がこう↓なる。

Img_1586_04

 これでレイヤー1は完成。続いて木星に露出をあわせたほう(レイヤー2)。レイヤー1を非表示にしてレイヤー2を選択して作業。

 月の周辺を丸く選択し、黒く塗りつぶす。レベル補正等で黒くしてもいいが、塗りつぶしたほうがてっとりばやい。

Img_1584_03

 このあと、レベル補正で明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗くする。すると、木星の衛星も見えてくる。 木星拡大。それにしても、今の光学機器、すげ~。

Img_1584_02

 あとは、レイヤー1とレイヤー2を比較明合成して、画像を統合すればできあがり。

Img_1584_2

 簡単でしょ?

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ソフト解説」カテゴリの記事

Comments

なるほどねぇ。。勉強になりますわ。
こういう実用な記事を書いておくと、末永いアクセスが見込めますな。。

月が出ているから撮影できないなぁ・・・、とあきらめていたけど、
よく考えたら、月を撮影すればいいんじゃん!!

2時前に起きたときに迷いはありませんでした?
迷ったらGOじゃないですか。
私も2時頃目が覚めていました。
ベランダへGOしました(笑)

編集方法を記事にしていただけるとありがたいですね。
いつもよく分からないままテキトーにいじくり倒しているだけなので。
次回狙い目は20日の土星接近ですな。

比較明合成は恒星だけでなく、こういう場面でも活用できるのですね。
なるほどなるほど・・・。勉強になりました。

そうですよね、こういう加工をすればいいんですよね。
いっこうに、いやいや、参考になります。

 なるほど、フムフム。右脳にやさしい説明。わかりやすい!!
しっかし、これ多段露光で撮影した対象にも応用できますかねぇ?
もうM42は無理かもですね。来年用にこの記事保存しときます(笑)
って、いっこうさんこういうの覚えてるからなぁ(笑)

>まるこう氏
 そうですね。お役立ち記事、どんどん載せたいですね。
 月があっても大丈夫な機材、揃ってるでしょう。フル活用しないと。まぁ、月や惑星を撮るのが正解でしょうけど(笑。
*
*
>びっけパパさん
 迷い、ありました、ありました。でも、週の初めだし、仕事優先ということで、泣く泣くあきらめました。寒かったし(笑。でも迷ったらGo!でした(泣。
 土星と月かぁ。また早起きしなきゃ(笑。
*
*
>悠々遊さん
 そもそも、この比較明合成、長年Photoshopを使っていて、天体写真で初めて使いました(笑。憶えてからは一般の写真修整にも使ってます。便利な機能ですね。
*
*
>ブドリさん
 月を追っているブドリさんに参考になる、といわれるとは光栄です。
 いっこう、にこう、さんこう! なんちゃってι(´Д`υ)アセアセ。
*
*
>山口のじいさま
 多段露光は素直に加算平均の方がいいと思いますよ。応用するとしたら、多段でない写真を、違う輝度で仕上げて、加算平均という技が使えると思います。
 M42じゃなくても干潟星雲でいけますよ。先日撮ったので、処理が済み次第公開します。

衛星ってこんなに写っちゃうんですね~。楽しい!
木星にはガリレオ衛星以外にもたくさん衛星があるらしいですが、離れてポチポチ見えている点も木星の衛星なのでしょうか?

>felizmundoさん
 今回は広角レンズで撮りましたが、望遠レンズで撮ると、もっときちんと撮れますよ。ほんと、今のカメラやレンズの性能って、すごいですね。
 木星には66個も衛星があるようですが、そのほとんど、47個は直径10キロに満たない小さいもののようです。我々レベルでは、ガリレオ衛星以外はちょっと難しそうですね。残念ながらまわりに写っているのは、普通の恒星です。
 と、わかったようなこと書いてますが、ウィキペディアからの転載です。ちゃんと転載元を書いとかないと、何とか細胞みたいになっちゃいますからね(笑。

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